わかりやすいまちづくり入門

1章 まちづくりってなに?

まちづくりの目的

このページでわかること

  • まちづくりの目的は、その町で暮らす人が、これからも安心して楽しく暮らせるようにすること
  • 細かく分けると、暮らしやすさ・安心安全・つながり・愛着・次の世代への5つ
  • どれを大事にするかは町によって違うので、話し合って決めることが大切
ひなた

このページでは、まちづくりを何のためにするのかを説明するよ。

まちづくりは何のため?

ひなた

まちづくりって、何のためにやるの?

さとる

いちばん大きく言うと、その町で暮らす人が、これからも安心して、楽しく暮らせるようにするためだよ。

これを少し細かく分けると、だいたい次の5つになるんだ。

目的どういうこと?例
暮らしやすさ毎日の生活が便利で、困らない買い物できる場所、バス、公園
安心・安全事故や犯罪、災害から身を守れる防犯パトロール、防災訓練
つながり困ったときに頼れる人や場所がある子ども食堂、地域の集まり
愛着・誇り「この町が好き」と思えるお祭り、町の歴史を伝える活動
次の世代へ今の暮らしを、子どもや孫の代まで続けられる自然を守る、担い手を育てる

目的1 暮らしやすさ

ひなた

暮らしやすさって、具体的には?

さとる

たとえば、家の近くにスーパーがなくなったら、車を運転できないお年寄りは買い物に困るよね。

そこで地域の人が協力して、週に一回の移動販売を呼んだり、買い物の送り迎えをしたりする。こういう、毎日の「ちょっと困る」を減らすのがひとつ目の目的だよ。

目的2 安心・安全

さとる

ふたつ目は、事故や犯罪、災害から暮らしを守ることだよ。

特に災害のときは、救急車や消防がすぐに来られないこともある。そんなとき、近所の人どうしで声をかけ合えるかどうかで、助かる人の数が変わると言われているんだ。

ひなた

ふだんから顔見知りになっておくのが大事なんだね。

目的3 つながり

さとる

3つ目は、人と人のつながりだよ。

家族だけでは解決できない困りごとってあるよね。親が仕事で忙しくて、ひとりでご飯を食べている子とか、近くに知り合いがいなくて子育てに悩んでいる人とか。

そんなとき「あそこに行けば誰かいる」という場所や人がいることは、とても大きいんだ。

目的4 愛着・誇り

ひなた

「町が好き」って、目的になるの?

さとる

なるよ。愛着あいちゃくというのは「なんとなく好き」「大事に思う」という気持ちのことだよ。

町に愛着を持っている人は、ゴミを捨てなかったり、町の行事に参加したりと、自然と町を大事にするようになる。それに、大人になって一度町を出ても、また戻ってきたり、離れた場所から関わり続けたりすることもあるんだ。

目的5 次の世代へ

さとる

最後は、今の暮らしを次の世代まで続けられるようにすることだよ。

今が良くても、10年後、20年後に町を支える人がいなくなってしまったら困るよね。だから、自然や町並みを守ることや、まちづくりの担い手にないて(実際に活動する人)を育てることも、まちづくりの大事な目的なんだ。

目的は町ごとに違う

ひなた

どの町も、この5つを全部目指してるの?

さとる

そこが大事なところで、どの目的を大事にするかは、町によって違うんだ。

お年寄りが多い町なら「暮らしやすさ」、災害が多い地域なら「安心・安全」、若い人が出ていってしまう町なら「次の世代へ」が特に大事になるかもしれない。

だから、まちづくりではまず「この町にとって何が大事か」を、そこに暮らす人たちで話し合うところから始まるんだよ。

さとる

活動するグループが「自分たちは何のためにやっているのか」を言葉にすることについては、5章の「ミッションとは」で詳しく説明するね。

ポイント

  • まちづくりの目的は、その町で暮らす人が、これからも安心して楽しく暮らせるようにすること
  • 細かく分けると、暮らしやすさ・安心安全・つながり・愛着・次の世代への5つ
  • どれを大事にするかは町によって違うので、話し合って決めることが大切