住民と自治会・町内会
このページでわかること
- 自治会・町内会は、同じ地域に住む人たちが自分たちでつくるグループで、全国に30万近くある
- ゴミ置き場の管理、防犯、お祭り、防災、見守りなど、毎日の暮らしを支えている
- 入るかどうかは自由だが、加入率の低下と役員の負担の重さが大きな課題になっている
このページでは「自治会」と「町内会」について説明するよ。
自治会・町内会とは?
自治会とか町内会ってなに? 家に回覧板が回ってくるやつ?
そうそう、それだよ。
自治会・町内会は、同じ地域に住んでいる人たちが、自分たちでつくっているグループのことなんだ。だいたい、家ごと(世帯ごと)に入る仕組みになっているよ。
自治会と町内会は何が違うの?
中身はほとんど同じだよ。地域によって「自治会」「町内会」「町会」「区」など、呼び方が違うだけなんだ。
全国に30万近くあると言われていて、日本でいちばん数の多い住民の集まりだよ。
どんなことをしているの?
地域によって違うけど、たとえばこんなことをしているよ。
- ゴミ置き場の管理や、地域の掃除
- 夜道を照らす防犯灯の管理
- 回覧板で、地域や市役所からのお知らせを回す
- 夏祭りや運動会などの行事
- 防災訓練や、災害のときの助け合い
- お年寄りの見守り
けっこういろいろやってるんだね。ゴミ置き場って、自治会が管理してたんだ。
そうなんだ。ふだんは気づかないけど、町の「当たり前」を支えているんだよ。
1章で「まちづくりは建物だけじゃない」と話したよね。自治会の活動は、まさに毎日の暮らしを手入れするまちづくりなんだ。
誰が入るの? 入らないといけないの?
自治会って、入らないといけないの?
いい質問だね。自治会は役所の一部じゃなくて、住民が自分たちでつくった団体なんだ。だから、入るかどうかは自由なんだよ。
活動のお金は、入っている家が払う「会費」でまかなわれていることが多いよ。
自治会が困っていること
自由なら、入らない人もいるの?
うん、実はそこが大きな問題なんだ。
ここ何十年かで、自治会に入る人の割合(加入率)は多くの地域で下がっているよ。理由としては、こんなことが言われているんだ。
- 共働きの家が増えて、行事や当番に出る時間がない
- 役員の仕事が大変そうで、回ってくるのが不安
- 引っ越してきたばかりで、そもそも誰に聞けばいいかわからない
- 活動のやり方が昔のままで、今の暮らしに合っていない
入る人が減ったら、残った人が大変になるよね。
その通り。入る人が減ると、少ない人数で同じ仕事をすることになって、役員の負担がさらに重くなる。すると、ますます入りたい人が減る……という悪いループが起きやすいんだ。
最近は、回覧板をスマホのアプリにしたり、当番をなくして「できる人が、できるときに」参加できるようにしたりと、やり方を変える自治会も出てきているよ。
「活動を続けるには何が必要か」は、5章でじっくり考えるね。
ほかの人とのつながり
自治会は、まちづくりの中でこんな人たちとつながっているよ。
- 市役所:お知らせを回したり、地域の要望を伝えたりする窓口になる
- 地域運営組織:いくつかの自治会が集まって、もっと広い範囲で協力する(次のページで説明するよ)
- 民生委員:お年寄りの見守りなどで協力する
- 学校:通学路の見守りや、地域の行事で協力する
ポイント
- 自治会・町内会は、同じ地域に住む人たちが自分たちでつくるグループで、全国に30万近くある
- ゴミ置き場の管理、防犯、お祭り、防災、見守りなど、毎日の暮らしを支えている
- 入るかどうかは自由だが、加入率の低下と役員の負担の重さが大きな課題になっている