わかりやすいまちづくり入門

2章 まちづくりに関わる人たち

住民と自治会・町内会

このページでわかること

  • 自治会・町内会は、同じ地域に住む人たちが自分たちでつくるグループで、全国に30万近くある
  • ゴミ置き場の管理、防犯、お祭り、防災、見守りなど、毎日の暮らしを支えている
  • 入るかどうかは自由だが、加入率の低下と役員の負担の重さが大きな課題になっている
ひなた

このページでは「自治会じちかい」と「町内会ちょうないかい」について説明するよ。

自治会・町内会とは?

ひなた

自治会とか町内会ってなに? 家に回覧板が回ってくるやつ?

さとる

そうそう、それだよ。

自治会・町内会は、同じ地域に住んでいる人たちが、自分たちでつくっているグループのことなんだ。だいたい、家ごと(世帯ごと)に入る仕組みになっているよ。

ひなた

自治会と町内会は何が違うの?

さとる

中身はほとんど同じだよ。地域によって「自治会」「町内会」「町会」「区」など、呼び方が違うだけなんだ。

全国に30万近くあると言われていて、日本でいちばん数の多い住民の集まりだよ。

どんなことをしているの?

さとる

地域によって違うけど、たとえばこんなことをしているよ。

  • ゴミ置き場の管理や、地域の掃除
  • 夜道を照らす防犯灯の管理
  • 回覧板で、地域や市役所からのお知らせを回す
  • 夏祭りや運動会などの行事
  • 防災訓練や、災害のときの助け合い
  • お年寄りの見守り
ひなた

けっこういろいろやってるんだね。ゴミ置き場って、自治会が管理してたんだ。

さとる

そうなんだ。ふだんは気づかないけど、町の「当たり前」を支えているんだよ。

1章で「まちづくりは建物だけじゃない」と話したよね。自治会の活動は、まさに毎日の暮らしを手入れするまちづくりなんだ。

誰が入るの? 入らないといけないの?

ひなた

自治会って、入らないといけないの?

さとる

いい質問だね。自治会は役所の一部じゃなくて、住民が自分たちでつくった団体なんだ。だから、入るかどうかは自由なんだよ。

活動のお金は、入っている家が払う「会費」でまかなわれていることが多いよ。

自治会が困っていること

ひなた

自由なら、入らない人もいるの?

さとる

うん、実はそこが大きな問題なんだ。

ここ何十年かで、自治会に入る人の割合(加入率かにゅうりつ)は多くの地域で下がっているよ。理由としては、こんなことが言われているんだ。

  • 共働きの家が増えて、行事や当番に出る時間がない
  • 役員の仕事が大変そうで、回ってくるのが不安
  • 引っ越してきたばかりで、そもそも誰に聞けばいいかわからない
  • 活動のやり方が昔のままで、今の暮らしに合っていない
ひなた

入る人が減ったら、残った人が大変になるよね。

さとる

その通り。入る人が減ると、少ない人数で同じ仕事をすることになって、役員の負担がさらに重くなる。すると、ますます入りたい人が減る……という悪いループが起きやすいんだ。

さとる

最近は、回覧板をスマホのアプリにしたり、当番をなくして「できる人が、できるときに」参加できるようにしたりと、やり方を変える自治会も出てきているよ。

「活動を続けるには何が必要か」は、5章でじっくり考えるね。

ほかの人とのつながり

さとる

自治会は、まちづくりの中でこんな人たちとつながっているよ。

  • 市役所:お知らせを回したり、地域の要望を伝えたりする窓口になる
  • 地域運営組織:いくつかの自治会が集まって、もっと広い範囲で協力する(次のページで説明するよ)
  • 民生委員:お年寄りの見守りなどで協力する
  • 学校:通学路の見守りや、地域の行事で協力する

ポイント

  • 自治会・町内会は、同じ地域に住む人たちが自分たちでつくるグループで、全国に30万近くある
  • ゴミ置き場の管理、防犯、お祭り、防災、見守りなど、毎日の暮らしを支えている
  • 入るかどうかは自由だが、加入率の低下と役員の負担の重さが大きな課題になっている

参考