わかりやすいまちづくり入門

1章 まちづくりってなに?

まちづくりの分野

このページでわかること

  • まちづくりには、福祉、子育て、防災、環境、商店街、文化、空間、交通など、たくさんの分野がある
  • 福祉や子育てのように、建物と関係ない活動もまちづくりに入る
  • ひとつの活動がいくつもの分野にまたがり、つながり合っている
ひなた

このページでは、まちづくりにどんな分野があるのかを説明するよ。

まちづくりの分野

ひなた

まちづくりって、どんなことをするの? 種類とかあるの?

さとる

いろいろあるよ。代表的なものを並べると、こんな感じ。

分野どんなことをする?活動の例
福祉お年寄りや障害のある人など、困っている人の暮らしを支える見守り、サロン(集いの場)、配食
子育て・教育子どもや子育て中の家族を支える子ども食堂、学習支援、子育てひろば
防災災害に備え、災害のあとに助け合う防災訓練、避難所の運営、防災マップづくり
環境自然や町の環境を守る清掃活動、花壇づくり、リサイクル
商店街・経済地域のお店や仕事を元気にする商店街のイベント、地元の特産品づくり
文化・歴史祭りや伝統、町の歴史を伝えるお祭り、町歩きツアー、郷土史の記録
空間建物や公園、空き家などを活かす空き家の活用、公園の使い方を考える
交通移動の手段を守る地域で運営するバス、送迎ボランティア
ひなた

けっこう幅が広いね。福祉とか子育てもまちづくりなの?

さとる

そうだよ。1章の最初で、まちづくりは「暮らしている場所を、みんなでより良くし続けること」だと言ったよね。

福祉や子育ての活動も、その町を暮らしやすくしているから、立派なまちづくりなんだ。

前のページで説明した「同じ関心」で集まる人たちの活動は、こういう分野ごとに生まれることが多いよ。

分野はつながっている

ひなた

じゃあ、まちづくりをする人は、どれかひとつの分野を選ぶってこと?

さとる

入り口はひとつでも、やっているうちにいろんな分野につながっていくことが多いよ。

たとえば「子ども食堂」を例にしてみようか。

さとる

子ども食堂は、子どもが安い値段や無料でご飯を食べられる場所だよ。

  • 子どもにご飯を届ける → 子育て
  • ひとりでご飯を食べるお年寄りも一緒に食べに来る → 福祉
  • 町の空き店舗を借りて開く → 空間
  • 近くの農家さんが野菜を寄付してくれる → 商店街・経済
  • いざというとき、みんなが顔見知りになっている → 防災
ひなた

ひとつの活動で、5つも分野にまたがってる!

さとる

そうなんだ。まちの困りごとは、分野ごとにきれいに分かれて起きるわけじゃないからね。

ひとつの活動がいろんな困りごとを少しずつ解決したり、別の活動とつながって大きな力になったりする。それがまちづくりのおもしろいところだよ。

1章のまとめ

さとる

これで1章はおしまい。ここまでの内容をふり返っておこう。

  • まちづくりは、暮らしている場所を、みんなでより良くし続けること
  • 「まち」の範囲は、何をするかで変わる
  • 都市計画がハード中心なのに対して、まちづくりはハードもソフトも扱う
  • 「まちづくり」は、住民が自分たちで考えて動くところから生まれた言葉
  • 目的は、その町の人がこれからも安心して楽しく暮らせるようにすること
  • 分野はいろいろあって、たがいにつながっている
ひなた

「みんなで」って何回も出てきたけど、実際には誰がやってるんだろう?

さとる

いい質問だね。それが次の2章のテーマだよ。

ポイント

  • まちづくりには、福祉、子育て、防災、環境、商店街、文化、空間、交通など、たくさんの分野がある
  • 福祉や子育てのように、建物と関係ない活動もまちづくりに入る
  • ひとつの活動がいくつもの分野にまたがり、つながり合っている