閉じたグループにならないために
このページでわかること
- 長く続く活動ほど、同じメンバーだけで回る「閉じたグループ」になりやすい
- 理由は仲が良いからで、その居心地の良さが、外の人には入りにくさになる
- 声かけ係、活動の説明、関わり方の選択肢、記録の共有、新しい意見を試す、外の人を呼ぶ、などで開いていく
- 開くことと、来ている人の安心を守ることのバランスを考える
このページから7章。活動が「閉じたグループ」にならないための工夫を説明するよ。
閉じたグループって?
閉じたグループって、どういうこと?
長く続いている活動ほど、いつの間にか同じメンバーだけで回る「内輪」の雰囲気になってしまうことがあるんだ。たとえば、こんな状態だよ。
- メンバーだけがわかる言葉や、昔の話でもり上がる
- 大事なことが、いつものメンバーの間だけで決まる
- 新しい人が来ても、誰も声をかけない
- 何年たっても、同じ顔ぶれのまま
新しく入った人は、居づらいだろうね……。
そうなんだ。メンバーに悪気はなくても、新しい人から見ると「入りにくい」と感じてしまう。そうなると、新しい担い手が入らず、5章で話した世代交代もできなくなってしまうんだ。
なぜ閉じてしまうの?
理由は、実は仲が良いからなんだ。
長く一緒に活動していると、言わなくても通じることが増えて、居心地が良くなる。それ自体はすてきなことだよね。でも、その居心地の良さが、外の人にとっては「入りにくさ」になってしまうことがあるんだよ。
開いた活動にする工夫
どうすれば、開いた活動になるの?
いくつか工夫があるよ。
| 工夫 | 自習会の例 |
|---|---|
| はじめての人への声かけ係をつくる | 新しく来た子に、自習会の使い方を説明して、誰かを紹介する |
| 活動の説明を書いておく | 「自習会ってこんな場所」というかんたんな紙を用意しておく |
| 関わり方を選べるようにする | 「準備だけ」「月1回だけ」など、いろんな関わり方を用意する |
| 決めたことを記録して共有する | 話し合いのメモを残して、来られなかった人も見られるようにする |
| 新しい人の意見を試してみる | 「こうしたら?」と言われたら、まず1回やってみる |
| ときどき外の人を呼ぶ | 他の地域の活動の人を呼んで、話を聞く |
特に大事なのは、最後の「外の人を呼ぶ」ことだよ。外の人の目が入ると、自分たちの「当たり前」に気づけるんだ。1章や2章で話した「外からの目」だね。
開くことと、安心のバランス
でも、誰でも入れるようにしたら、自習会が「安心して過ごせる場所」じゃなくなっちゃうこともある?
するどいね。その通りなんだ。
居場所づくりの活動では、来ている人が安心できることがとても大事だよね。だから、開くことと、安心を守ることのバランスを考える必要があるんだ。
- 「人の悪口を言わない」「写真を勝手に撮らない」など、みんなが安心するためのルールを決める
- 新しく来た大人には、どんな人で、なぜ来たのかを確認する
- ルールは、新しい人にもわかるように伝える
開くというのは、「誰でも何でもOK」ではなくて、「入りたい人が入れる道が、ちゃんとある」ということなんだよ。
ポイント
- 長く続く活動ほど、同じメンバーだけで回る「閉じたグループ」になりやすい
- 理由は仲が良いからで、その居心地の良さが、外の人には入りにくさになる
- 声かけ係、活動の説明、関わり方の選択肢、記録の共有、新しい意見を試す、外の人を呼ぶ、などで開いていく
- 開くことと、来ている人の安心を守ることのバランスを考える