専門家
このページでわかること
- まちづくりには、建築家、コンサルタント、デザイナー、研究者、弁護士など、いろんな専門家が関わる
- 専門家の役目は、住民の代わりに決めることではなく、住民が自分たちで決められるように手助けすること
- 思いを目に見える形にする、話し合いを進める、外からの目を持ちこむのが得意
- 任せきりにすると続かなくなるので、「決めるのは住民」が大事
このページでは、まちづくりに関わる「専門家」について説明するよ。
どんな専門家がいるの?
まちづくりの専門家って、どんな人がいるの?
いろんな人がいるよ。たとえばこんな感じ。
| 専門家 | 得意なこと |
|---|---|
| 建築家・都市計画家 | 建物や広場、町並みの設計 |
| まちづくりコンサルタント | 話し合いの進め方、計画づくり、調査 |
| デザイナー | チラシやロゴ、ウェブサイトで伝わる形にする |
| 研究者(大学の先生など) | 他の地域の例や、データにもとづくアドバイス |
| 弁護士・税理士など | 法律やお金の手続き |
専門家は何をするの?
専門家が来て、町のことを決めてくれるの?
そこが大事なところなんだけど、まちづくりの専門家は住民の代わりに決める人じゃないんだ。
役目は、住民が自分たちで考えて決められるように、手助けをすることなんだよ。
たとえば、住民が「駅前の広場をもっと使いやすくしたい」と思っているとするね。
- まちづくりコンサルタントが、みんなの意見を出しやすい話し合いの場をつくる
- 建築家が、出てきた意見をもとに、広場のスケッチや模型をつくる
- 住民は、スケッチを見ながら「ここにベンチがほしい」「木陰があるといい」と、さらに話し合う
言葉だけだとイメージしにくいけど、絵になるとわかりやすいね。
そうなんだ。住民の思いを目に見える形にしたり、話し合いをうまく進めたりするのが、専門家の得意なことだよ。
話し合いを進める技術(ファシリテーション)や、意見をまとめる方法(合意形成)については、このあとの章でも出てくるよ。
外からの目
専門家のもうひとつの役目は、外からの目を持ちこむことだよ。
前のページの地域おこし協力隊と同じで、地域の中にいると当たり前すぎて気づかないことがある。いろんな町を見てきた専門家なら、「この町のこれは、他にはない良さですよ」とか「他の町ではこうやって解決しましたよ」と教えてくれるんだ。
専門家とどうやって出会うの?
でも、専門家にお願いするとお金がかかりそう……。
たしかに、仕事として頼むとお金がかかるね。でも、こんな方法もあるよ。
- 市役所や都道府県が、まちづくりの専門家を派遣する制度を持っていることがある
- 大学のゼミが、地域の調査や提案を授業の一環としてやってくれることがある
- 弁護士やデザイナーなどが、自分の仕事の技術を活かしてボランティアで手伝ってくれることがある
最後の「仕事の技術を活かしたボランティア」のことをプロボノと呼ぶよ。5章でまた出てくるから、名前だけ覚えておいてね。
気をつけたいこと
専門家に頼るときに、気をつけたいこともあるんだ。
専門家に任せきりにすると、「専門家がつくった計画」になってしまって、住民が自分たちのものだと思えなくなる。そうすると、専門家がいなくなったあと、誰も続けられなくなってしまうんだ。
主役はあくまで住民ってことだね。
その通り。まちづくりでは、決めるのは住民、手伝うのが専門家。この関係が大事なんだ。
ポイント
- まちづくりには、建築家、コンサルタント、デザイナー、研究者、弁護士など、いろんな専門家が関わる
- 専門家の役目は、住民の代わりに決めることではなく、住民が自分たちで決められるように手助けすること
- 思いを目に見える形にする、話し合いを進める、外からの目を持ちこむのが得意
- 任せきりにすると続かなくなるので、「決めるのは住民」が大事