なぜ活動は続かないのか
このページでわかること
- 始めたときは盛り上がっていた活動が、数年で止まってしまうのはよくあること
- 活動が続くには「目的」「人」「お金」「信頼」の4つの柱が必要で、1本でも折れるとぐらつく
- 善意とやる気だけでは続かないので、やる気が下がっても止まらない仕組みをつくる
- ただし、続けること自体が目的になってはいけない
このページから5章。活動が続かない理由を考えるよ。
自習会の2年後を想像してみる
4章で、ひなたちゃんたちは月1回の「放課後自習会」を始めたよね。ここで、ちょっと想像してみよう。
自習会は大人気になって、毎回20人も来るようになった。でも、2年後にこんなことが起きたとしたら……?
- 中心だったひなたちゃんが、高校受験で忙しくなって、準備をする人がいなくなった
- 公民館の部屋代を出してくれていた大人が、引っ越してしまった
- 「なんのためにやってるんだっけ?」と、メンバーの気持ちがばらばらになった
- 近所の人から「夜に中高生が集まってうるさい」と苦情が来た
うわあ……。どれか1つでも起きたら、止まっちゃいそう。
実は、こういうことは本当によく起きるんだ。始めたときは盛り上がっていた活動が、数年で止まってしまうのは、めずらしいことじゃないんだよ。
活動が止まる4つの理由
どうして止まっちゃうの?
さっきの4つの出来事を見てみると、それぞれ別の理由だよね。このサイトでは、活動が続くために必要なものを、4つの柱に整理しているんだ。
| 柱 | 足りなくなると…… | 自習会の例 |
|---|---|---|
| 目的 | 何のためにやっているのかわからなくなる | 「なんのためにやってるんだっけ?」とばらばらに |
| 人 | やる人がいなくなる、疲れてしまう | 中心の人が忙しくなり、準備する人がいない |
| お金 | 必要なお金が払えなくなる | 部屋代を出してくれていた人がいなくなった |
| 信頼 | まわりの理解や応援がなくなる | 近所から苦情が来た |
4本のうち、1本でも折れると、活動はぐらぐらしてしまう。だから、4本ともバランスよく支えておくことが大事なんだ。
序章で出てきた表だ!
そうそう。序章で紹介した4つを、この5章で1つずつ詳しく見ていくよ。
「善意」と「やる気」だけでは続かない
ここで大事なことがあるんだ。
活動を始めるときに一番の力になるのは、「なんとかしたい」という善意とやる気だよね。でも、善意とやる気だけで何年も続けるのは、とても難しいんだ。
どうして? やる気があれば何でもできそうなのに。
やる気は、ずっと同じ大きさでは続かないからだよ。忙しい時期もあるし、疲れることもあるし、生活の状況も変わる。
だから、やる気が少し下がっても止まらない仕組みをつくっておくことが、続けるコツなんだ。その仕組みが、さっきの4つの柱なんだよ。
続けることがゴールじゃない
最後に、ひとつだけ付け加えておくね。
「続けること」は大事だけど、続けること自体が目的になってしまうのは良くないんだ。困りごとが解決したら、活動を終えてもいいし、形を変えてもいい。
それについては、5章の「目的と手段が入れ替わる問題」や、7章の「やめる・引き継ぐという選択」で考えるよ。
ポイント
- 始めたときは盛り上がっていた活動が、数年で止まってしまうのはよくあること
- 活動が続くには「目的」「人」「お金」「信頼」の4つの柱が必要で、1本でも折れるとぐらつく
- 善意とやる気だけでは続かないので、やる気が下がっても止まらない仕組みをつくる
- ただし、続けること自体が目的になってはいけない