行政(役所)と議員
このページでわかること
- 行政(市役所・町村役場)は、法律やルールにもとづいて、みんなのための仕事をする機関
- まちづくりでは「土台をつくる」「ルールとお金を決める」「住民の活動を応援する」役目がある
- 公平さが必要で動き出すのに時間がかかるため、行政だけではまちの困りごとに応えきれない
- 議員は住民の声を議会に届け、市役所の仕事をチェックする
このページでは、まちづくりにおける「行政(役所)」と「議員」の役割を説明するよ。
行政とは?
「行政」ってよく聞くけど、市役所のこと?
だいたいそう思っていいよ。行政は、法律やルールにもとづいて、みんなのための仕事をする機関のこと。まちづくりで一番身近なのは、市役所や町村役場だね。
市役所の中には、まちづくりに関係する部署がたくさんあるよ。名前は市によって違うけど、たとえばこんな感じ。
| 部署の例 | 何をしている? |
|---|---|
| 市民協働課・地域振興課 | 自治会やNPOの活動を応援する |
| 都市計画課 | 町の土地の使い方や、道路・公園の計画を決める |
| 福祉課 | お年寄りや障害のある人、子育ての支援をする |
| 防災課 | 災害への備えや、避難所の準備をする |
| 商工観光課 | 商店街や地元の会社、観光を応援する |
まちづくりで行政がすること
まちづくりは住民がやるんじゃなかったの? 行政は何をするの?
行政にしかできないこともあるんだ。大きく分けると3つだよ。
1. 土台をつくる
道路、公園、学校、ゴミの収集など、町に住むみんなが使う「土台」をつくって、管理するのは行政の仕事だよ。1章で話した都市計画もここに入るね。
2. ルールとお金を決める
町のルール(条例)や、町のお金(予算)の使い道を決めて、実行するのも行政だよ。
たとえば、自治会やNPOの活動に使える補助金を用意したり、地域運営組織に交付金を出したりするのもその一部なんだ。
3. 住民の活動を応援する
最近特に増えているのが、住民やNPOの活動を応援する仕事だよ。
活動の相談に乗ったり、活動できる場所を貸したり、いろんなグループを引き合わせたりする。行政が全部やるんじゃなくて、住民が動けるように後押しする役目だね。
行政だけではできないこと
行政は町全体の仕事をしてるのに、それでも足りないの?
足りないところがあるんだ。
行政は、みんなに公平でないといけないよね。だから「この人だけ特別に」ということがしにくい。それに、新しいことを始めるには、ルールを決めたり予算をとったりと、どうしても時間がかかる。
一方で、まちの困りごとは一人ひとり違うし、すぐに対応したいこともある。そこで、住民やNPOの力が必要になるんだ。
このことは3章の「行政だけではできないこと」で詳しく考えるね。
議員とは?
議員はどう関わってるの?
市町村には議会があって、選挙で選ばれた議員が集まっているよ。議会は、市役所が出した予算や条例について話し合って、決めるところなんだ。
まちづくりの中で、議員にはこんな役目があるよ。
- 住民の声を聞いて、議会で取り上げる
- 市役所の仕事がきちんとしているかをチェックする
- 新しいルール(条例)を提案する
市長と議員って、どっちがえらいの?
どっちが上ということはないんだ。
市長も議員も、どちらも住民の選挙で選ばれる。市長が仕事を進めて、議会がそれをチェックする。おたがいにバランスをとる仕組みになっているんだよ。
国の政治の仕組みとは少し違うところもあるから、気になったらわかりやすい政治入門サイトも読んでみてね。
ほかの人とのつながり
行政は、まちづくりに関わるほとんどの人とつながっているよ。
- 自治会:お知らせを届けたり、地域の要望を聞いたりする
- 地域運営組織・NPO:お金を出したり、仕事を任せたり、一緒に取り組んだりする
- 社協・民生委員:福祉の仕事で協力する
- 地域おこし協力隊:任命して、活動を支える
行政と住民がどう付き合うのがいいのかは、6章の「行政との協働」で考えるね。
ポイント
- 行政(市役所・町村役場)は、法律やルールにもとづいて、みんなのための仕事をする機関
- まちづくりでは「土台をつくる」「ルールとお金を決める」「住民の活動を応援する」役目がある
- 公平さが必要で動き出すのに時間がかかるため、行政だけではまちの困りごとに応えきれない
- 議員は住民の声を議会に届け、市役所の仕事をチェックする