関係人口・移住者
このページでわかること
- 関係人口は、住んでいなくても、くり返しいろんな形でその町に関わる人(「観光以上、移住未満」)
- 住む人を増やすのが難しい中で、関わる人を増やす考え方として注目されている
- 移住者は外からの目や新しい力を持ちこむが、地域が受け入れて一緒に動けるかが大事
このページでは「関係人口」と「移住者」について説明するよ。
関係人口とは?
関係人口ってなに? 人口の種類?
そうだよ。町に関わる人を、関わり方で3つに分ける考え方があるんだ。
| 呼び方 | どんな人? |
|---|---|
| 定住人口 | その町に住んでいる人 |
| 交流人口 | 観光などで、一時的にその町に来る人 |
| 関係人口 | 住んではいないけど、その町にくり返し、いろんな形で関わる人 |
国(総務省)は、関係人口を「移住した定住人口でもなく、観光に来た交流人口でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々」と説明しているよ。
よく「観光以上、移住未満」と言われるんだ。
たとえばどんな人?
住んでないのに関わるって、どういうこと?
たとえば、こんな人たちだよ。
- 毎年、その町のお祭りに手伝いに来る人
- 実家がその町にあって、帰るたびに地域の活動に参加する人
- 都会に住みながら、オンラインでその町の商品のPRを手伝う人
- 平日は都会、週末はその町、と2つの場所を行き来して暮らす人
- 大学のゼミで何度もその町に通っている学生
おばあちゃんの家がある町のお祭りに毎年行ってるけど、それも関係人口?
そうだね。お祭りを手伝ったり、地域の人と顔見知りになったりしているなら、ひなたちゃんもその町の関係人口と言えるよ。
どうして関係人口が大事なの?
人口が減っている町では、地域の活動を支える人が足りないよね。
でも、住む人を増やすのはとても難しい。仕事や学校の都合もあるから、「この町に引っ越してください」とお願いしても、なかなか来てもらえない。
そこで、「住んでいなくても、関わってくれる人を増やそう」という考え方が生まれたんだ。
住んでない人でも、本当に力になるの?
なるよ。お祭りの人手になったり、町の良さを外に広めてくれたり、自分の仕事の技術を活かして手伝ってくれたりする。
それに、関係人口の中から、いずれ移り住む人が出てくることもあるんだ。
移住者とまちづくり
移住者は?
移住者は、別の地域からその町に引っ越してきた人のことだよ。前に説明した地域おこし協力隊も、移住者の一種だね。
まちづくりの世界では、昔から「町を変えるのは若者・よそ者・ばか者」という言葉がよく言われてきたんだ。
- 若者:新しいことに挑戦する元気がある
- よそ者:外からの目で、地域の良さや問題に気づける
- ばか者:周りの目を気にせず、思い切って行動できる
「ばか者」って、ほめ言葉なの?
ここでは、ほめ言葉だよ。「そんなの無理だよ」と言われても、本気で取り組む人のことなんだ。
ただ、移住者が地域になじむのは、簡単なことばかりじゃないんだ。地域のルールや人間関係がわからなかったり、「よそから来た人」として距離を置かれたりすることもある。
移住者が力を発揮できるかどうかは、地域の人が受け入れて、一緒に動けるかどうかにかかっているんだよ。
2章のまとめ
これで2章はおしまい。ここまでに出てきた人たちをふり返っておこう。
- 地域に住んでいる人たち:住民、自治会・町内会、地域運営組織
- テーマで集まる人たち:NPO・市民活動団体
- 仕事として関わる人たち:行政と議員、社協、商店街・企業、学校・大学、専門家、中間支援組織
- 地域を支える役目の人:民生委員
- 外から関わる人たち:地域おこし協力隊、関係人口、移住者
こんなにたくさんの人が関わってるのに、どうして「役所に任せればいい」じゃダメなんだろう?
いいところに気づいたね。その答えが、次の3章「「みんなのため」ってなに?」のテーマだよ。
ポイント
- 関係人口は、住んでいなくても、くり返しいろんな形でその町に関わる人(「観光以上、移住未満」)
- 住む人を増やすのが難しい中で、関わる人を増やす考え方として注目されている
- 移住者は外からの目や新しい力を持ちこむが、地域が受け入れて一緒に動けるかが大事