地域おこし協力隊
このページでわかること
- 地域おこし協力隊は、都市から地方に住民票を移して、1〜3年ほど地域のために活動する人(2009年度から始まった国の制度)
- 特産品づくり、農林漁業、観光、空き家の活用、生活の手伝いなど、活動はさまざま
- 外からの目で地域の良さを見つけ直せるのが強み
- 任期後に約7割が地域に残る一方、地域と一緒に動けるかどうかが定着のカギになる
このページでは「地域おこし協力隊」について説明するよ。
地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊ってなに?
ざっくり言うと、都会から地方に引っ越して、その地域のために働く人のことだよ。国(総務省)がつくった制度で、2009年度から始まったんだ。
もう少し正確に言うと、こんな仕組みになっているよ。
- 都市に住んでいた人が、人口が少ない地域などに住民票を移して住む
- その地域の市町村から「地域おこし協力隊」として任命される
- 1年から3年くらい、地域のための活動をする
- 活動にかかるお金は、国が市町村を支援する
どうしてそんな制度があるの?
人口が減っている地域では、地域の仕事や活動を支える人が足りなくなっているよね。一方で、都会には「地方で暮らしてみたい」「地域の役に立つ仕事がしたい」という人もいる。
その2つを結びつけて、外から来た人に地域の力になってもらい、できればそのまま住み続けてもらおうというのが、この制度のねらいなんだ。
どんなことをしているの?
活動の内容は、地域によって本当にいろいろだよ。
- 地元の特産品をつくったり、売り方を考えたりする
- 農業や林業、漁業の担い手として働く
- 観光の案内や、町のPRをする
- 空き家を活かして、人が集まる場所をつくる
- お年寄りの生活の手伝いや見守りをする
- 地域の行事やお祭りを手伝う
地域によって全然違うんだね。
そうなんだ。2025年度には、全国で8,000人をこえる協力隊員が、1,100以上の市町村で活動していたよ。人数は年々増えているんだ。
「よそ者」の力
外から来た人のほうがいいことってあるの?
あるよ。地域にずっと住んでいる人にとっては「当たり前」のことが、外から来た人には「すごい!」と見えることがあるんだ。
たとえば、地元の人が「ただの古い家」だと思っていた建物が、外の人から見たら「すてきな古民家」だったり、毎日見ている景色が、都会の人には感動的だったりする。
こういう外からの目で地域の良さを見つけ直せるのが、協力隊の大きな強みなんだ。
任期が終わったあと
3年で終わっちゃったら、そのあとはどうするの?
そこがこの制度でいちばん大事なところなんだ。
任期が終わったあとも、その地域に住み続けて、自分で仕事を始めたり(起業)、地元の会社で働いたりする人がいる。国の調査では、任期を終えた人の約7割が、同じ地域やその近くに住み続けているよ。
じゃあ、残りの3割の人は?
地域を離れる人もいるんだ。理由はいろいろだけど、こんな課題が言われているよ。
- 地域や市役所が期待していることと、本人がやりたいことが合わない
- 地域に知り合いが少なく、ひとりで悩みを抱えてしまう
- 任期のあとの仕事や収入の見通しが立たない
協力隊の人が地域に根づくには、地域の人たちが仲間として受け入れて、一緒に動けるかどうかがとても大事なんだ。
外から来た人に「おまかせ」するんじゃなくて、地域の人と協力隊が一緒に考える。これも、立派なまちづくりなんだよ。
ほかの人とのつながり
地域おこし協力隊は、こんな人たちとつながりながら活動しているよ。
- 市町村:協力隊を任命して、活動を支える
- 自治会・地域運営組織:地域の活動の仲間になる
- 商店や農家などの地元の人:仕事や特産品づくりで協力する
- 関係人口:協力隊が発信する情報を見て、外から地域に関わる人が増えることもある
ポイント
- 地域おこし協力隊は、都市から地方に住民票を移して、1〜3年ほど地域のために活動する人(2009年度から始まった国の制度)
- 特産品づくり、農林漁業、観光、空き家の活用、生活の手伝いなど、活動はさまざま
- 外からの目で地域の良さを見つけ直せるのが強み
- 任期後に約7割が地域に残る一方、地域と一緒に動けるかどうかが定着のカギになる