NPO・市民活動団体
このページでわかること
- NPOは「非営利組織」の略で、社会の困りごとを解決するために市民がつくる団体
- 「非営利」は「かせいだお金をメンバーで分けない」という意味で、給料をもらって働く人もいる
- 法律にもとづく「NPO法人」(全国に約5万)と、手続きをしていない「任意団体」がある
- 自治会が「同じ場所」の集まりなら、NPOは「同じ関心」の集まり
このページでは「NPO」と「市民活動団体」について説明するよ。
NPOとは?
NPOってなに? ニュースでよく聞くけど。
NPOは英語の「Non-Profit Organization」の頭文字で、日本語にすると「非営利組織」だよ。
ざっくり言うと、社会の困りごとを解決するために、市民が自分たちでつくった団体のことなんだ。
「非営利」って、お金をもうけちゃいけないってこと?
そこがよく勘違いされるところなんだ。
「非営利」は「お金をかせいではいけない」という意味じゃなくて、かせいだお金を、メンバーで分け合わないという意味なんだよ。
え、かせいでもいいの?
いいんだ。たとえば、会社とNPOを比べてみるとわかりやすいよ。
| 会社 | NPO | |
|---|---|---|
| 目的 | もうけること | 社会の困りごとを解決すること |
| もうけたお金 | 株主(出資した人)などに分ける | 分けずに、次の活動に使う |
| 働く人の給料 | ある | あってもいい |
NPOで働いて給料をもらっている人もたくさんいるよ。「非営利=タダ働き」ではないんだ。お金の話は5章で詳しくするね。
テーマで集まる人たち
前のページまでに出てきた自治会や地域運営組織は、「同じ場所に住んでいる人」の集まりだったよね。
NPOは、「同じ関心」で集まる人たちの代表なんだ。
たとえば、こんなテーマで活動しているNPOがあるよ。
- 子どもの居場所や学習支援
- 障害のある人の働く場づくり
- 外国から来た人の日本語や生活のサポート
- 自然や環境を守る活動
- 災害で困っている地域の支援
- 商店街やまちのにぎわいづくり
NPO法人と市民活動団体の違い
タイトルの「市民活動団体」とNPOは何が違うの?
実は、NPOには2種類あるんだ。
- NPO法人:国の法律(特定非営利活動促進法、通称NPO法)にもとづいて、都道府県や市に届け出て認められた団体。全国に約5万あるよ
- 任意団体(市民活動団体):法律上の手続きをしていない団体。数人の仲間で始めた活動などは、まずこの形のことが多い
手続きをすると、何が変わるの?
「法人」になると、団体の名前で銀行口座をつくったり、事務所を借りたり、契約したりできるようになるんだ。そのかわり、毎年の活動やお金の報告をする義務がある。
どっちが良いというより、活動の大きさや目的によって選ぶものなんだよ。組織の形については、5章の「組織の形」で詳しく説明するね。
NPOが増えたきっかけ
NPO法っていつできたの?
1998年だよ。
そのきっかけのひとつが、1995年の阪神・淡路大震災なんだ。このとき、全国から100万人以上のボランティアが被災地にかけつけた。それで「市民の力で社会の困りごとを解決する活動を、もっと支える仕組みが必要だ」という声が高まって、法律ができたんだ。
この歴史は、3章の「市民活動の歴史」で詳しく話すね。
ほかの人とのつながり
NPOは、まちづくりの中でこんな人たちとつながっているよ。
- 行政:仕事を任されたり(委託)、一緒に取り組んだり(協働)する
- 自治会・地域運営組織:地域の活動で協力する
- 企業:寄付を受けたり、一緒に事業をしたりする
- 中間支援組織:活動の相談に乗ってもらう
ポイント
- NPOは「非営利組織」の略で、社会の困りごとを解決するために市民がつくる団体
- 「非営利」は「かせいだお金をメンバーで分けない」という意味で、給料をもらって働く人もいる
- 法律にもとづく「NPO法人」(全国に約5万)と、手続きをしていない「任意団体」がある
- 自治会が「同じ場所」の集まりなら、NPOは「同じ関心」の集まり