中間支援組織
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このページでわかること
- 中間支援組織は、地域がこれからも続いていけるように、活動する人たちの間に立っていろいろなことをする組織
- 活動が続くための「目的・人・お金・信頼」のすべてを支え、足りないところを補う
- 1つの団体だけでなく地域全体を見わたし、すき間や弱っているところに先回りして手を打つ
- めざすのは、地域の人が自分たちで活動を回していける状態。「手を貸しながら、少しずつ手を離す」
このページでは「中間支援組織」について説明するよ。
中間支援組織とは?
「中間」支援ってなに? 何と何の中間なの?
ざっくり言うと、地域がこれからも続いていけるように、活動する人たちの間に立って、いろいろなことをする組織だよ。
「中間」というのは、たとえばこんな間に立つという意味なんだ。
- 活動したい人と、その活動を応援したい人の間
- NPOと行政の間
- NPOと企業の間
- 地域の困りごとと、それを解決できそうな人の間
自分で子ども食堂をやったりはしないの?
直接の活動は、自治会やNPOがすることが多いね。中間支援組織は、そういう活動が生まれて、育って、続いていくための環境を整えるのが仕事なんだ。
畑にたとえるとわかりやすいかな。
自治会やNPOの活動が、畑に育つ「作物」だとするね。中間支援組織は、作物そのものを育てるというより、土を耕したり、水路を引いたり、肥料をまいたりする人なんだ。
土が良ければ、新しい芽が出やすいし、一度育った作物も長く元気でいられる。そういう「地域の土」をつくるのが中間支援の仕事だよ。
どこにあるの?
わたしの町にもあるの?
多くの市には、市民活動センター、NPOセンター、ボランティアセンターなどの名前で、そういう場所があるよ。
市役所が建物を用意して、運営は地域のNPOが担当している、という形も多いんだ。社協のボランティアセンターも、中間支援の役目を果たしているよ。
「続く地域」をつくるための仕事
具体的には、どんなことをしているの?
このサイトでは、活動が続くために必要なものを「目的・人・お金・信頼」の4つに整理しているよね。中間支援組織は、その4つすべてを支えているんだ。
| 続くために必要なもの | 中間支援組織がすること |
|---|---|
| 目的 | 「何のために活動するのか」を言葉にするのを手伝う。活動を始めたい人の相談に乗る |
| 人 | ボランティアをしたい人と団体をつなぐ。担い手を育てる講座をひらく。次の世代への引き継ぎを手伝う |
| お金 | 使える助成金を紹介する。申請書の書き方を教える。地域の寄付を集めて、地域の活動に配る仕組みをつくる |
| 信頼 | 会計や報告のやり方を教える。活動の成果を見える形にするのを手伝う。地域の活動を外に発信する |
全部やってるんだ!
そうなんだ。どれか1つが欠けても活動は止まってしまうから、足りないところを見つけて補うのが中間支援の役目なんだよ。
このあと5章で4つの柱を1つずつ詳しく見ていくけど、そのときも「ここで中間支援が力になれるんだな」と思い出してみてね。
地域全体を見わたす
もうひとつ大事なのは、中間支援組織が1つの団体だけじゃなく、地域全体を見ていることなんだ。
地域全体を見るって、どういうこと?
たとえば、相談に来るいろんな団体の話を聞いていると、こんなことが見えてくるんだ。
- 子育ての活動は多いけど、中高生の居場所はほとんどない
- 見守り活動をしている人たちが、みんな70代以上になっている
- どの団体も「会計がわからない」と困っている
1つの団体の中にいるとわからない、地域全体の「すき間」や「弱っているところ」が見えてくるんだ。
そうしたら、すき間を埋める新しい活動が生まれるように呼びかけたり、若い担い手を集める企画を立てたり、会計の講座をひらいたりする。地域全体として活動が続いていけるように、先回りして動くんだよ。
お医者さんの「健康診断」みたいだね。
いいたとえだね。地域の健康状態を見て、弱っているところを早めに手当てする感じだね。
つなぐことの難しさ
中間支援の仕事の中でも、とくに大事で難しいのが「つなぐ」ことなんだ。
紹介するだけなら簡単そうだけど?
紹介するだけならね。でも、紹介しただけでは本当にはつながらないことが多いんだ。
だから中間支援組織は、それぞれの人が何に困っていて、何を大事にしていて、何ができるのかをよく聞いて、「この人とこの人なら一緒にやれそう」と見きわめてから引き合わせる。そして、つながったあとも、うまくいっているか気にかけ続けるんだ。
めざすのは「自分たちで回せる地域」
中間支援組織がずっと手伝い続けるの?
そこが大事なところで、中間支援がめざしているのは、地域の人たちが自分たちで活動を回していける状態なんだ。
なんでも中間支援組織がやってあげると、その組織がなくなったとたん、地域の活動も止まってしまうよね。それでは「続く地域」にならない。
だから、答えを全部教えるんじゃなくて、自分たちで考えられるように手伝う。お金を配るだけじゃなくて、自分たちでお金を集められる力をつけてもらう。
手を貸しながら、少しずつ手を離していく。それが中間支援の仕事の根っこにある考え方なんだよ。
中間支援組織が困っていること
中間支援組織にも課題があるよ。
土を耕す仕事は、作物とちがって成果が目に見えにくい。だから、「何をしているのかわからない」と言われたり、自分たちの活動のためのお金が集まりにくかったりするんだ。
活動の成果をどう伝えるかは、5章の「成果を伝える」でも考えるね。
ポイント
- 中間支援組織は、地域がこれからも続いていけるように、活動する人たちの間に立っていろいろなことをする組織
- 活動が続くための「目的・人・お金・信頼」のすべてを支え、足りないところを補う
- 1つの団体だけでなく地域全体を見わたし、すき間や弱っているところに先回りして手を打つ
- めざすのは、地域の人が自分たちで活動を回していける状態。「手を貸しながら、少しずつ手を離す」