社会福祉協議会と民生委員
このページでわかること
- 社会福祉協議会(社協)は、全国のすべての市区町村にある、地域の福祉を進める民間の団体
- 社協は、ボランティアセンター、集まりの場づくりの支援、相談、災害ボランティアセンターの運営などをしている
- 民生委員は、地域に住みながら無報酬で住民の相談に乗り、専門の窓口につなぐ役目
- 民生委員はなり手不足が深刻で、2025年には全国で約2万人分が欠員になった
このページでは「社会福祉協議会」と「民生委員」について説明するよ。
社会福祉協議会とは?
社会福祉協議会ってなに? 長い名前……。
長いから、みんな「社協」って呼んでるよ。
社協は、地域の福祉を進めるための団体で、法律(社会福祉法)にもとづいて、全国のすべての市区町村にあるんだ。
福祉ってことは、市役所の一部?
そう思われがちなんだけど、実は社協は役所じゃなくて、民間の団体なんだ。
市役所と協力しながら仕事をしているけど、住民やボランティアに近いところで動けるのが社協の強みだよ。
社協は何をしているの?
地域によって違うけど、たとえばこんなことをしているよ。
- ボランティアセンター:ボランティアをしたい人と、手伝ってほしい人をつなぐ
- 地域の集まりの支援:お年寄りが集まるサロンや、子ども食堂の立ち上げを手伝う
- 困りごとの相談:生活に困っている人の相談に乗り、必要な支援につなぐ
- 災害ボランティアセンター:災害が起きたときに、全国から来るボランティアを受け付けて、困っている家に送り出す
災害のときのボランティアって、社協が受け付けてたんだ!
そうなんだ。ニュースで「災害ボランティアセンターが開設されました」と聞いたら、多くの場合はその地域の社協が中心になって運営しているよ。
民生委員とは?
じゃあ、民生委員は?
民生委員は、地域に住んでいて、住民の困りごとの相談に乗る人のことだよ。法律(民生委員法)にもとづいて、国(厚生労働大臣)から頼まれてなる役目なんだ。
子どもや子育ての相談に乗る「児童委員」も兼ねているから、「民生委員・児童委員」と呼ばれることもあるよ。
民生委員には、こんな特徴があるよ。
- 任期は3年
- 給料はない(活動にかかる交通費などのお金は出る)
- 相談で聞いたことは、ほかの人に話してはいけない(守秘義務)
- 全国に約22万人いる(2025年12月時点)
給料なしなの? ボランティアってこと?
そうなんだ。自分の住んでいる地域のために、無報酬で活動しているんだよ。
民生委員は何をしているの?
たとえば、こんなことをしているよ。
- ひとり暮らしのお年寄りの家を訪ねて、困っていることがないか話を聞く
- 子育てに悩んでいる人の相談に乗る
- 困っている人を、市役所や社協などの「専門の窓口」につなぐ
大事なのは最後の「つなぐ」ことなんだ。
民生委員が自分ですべて解決するわけじゃない。でも、困っている人の一番近くにいて、「それならあそこに相談してみよう」と専門の人につなげることができる。役所の窓口まで来られない人にとって、民生委員はとても大事な存在なんだよ。
民生委員が足りない
でも、給料なしで3年もやるのって大変そう……。
そうなんだ。実は今、民生委員のなり手が足りなくて困っているんだ。
2025年に全国で一斉に民生委員が選ばれたときは、本当は約24万人必要なのに、約2万人分が見つからなかったんだ。
2万人も!
仕事を続けながら民生委員をやるのは大変だし、なり手のお年寄りも年々増えている。自治会と同じで、「担い手をどうやって見つけて、続けてもらうか」が大きな課題になっているよ。
社協と民生委員のつながり
社協と民生委員は、よく一緒に動いているよ。
- 民生委員が地域を回って、困っている人に気づく
- 社協や市役所が、専門的な支援につなぐ
- 自治会や地域運営組織が、見守りや集まりの場をつくる
こうやって、地域の福祉は何重にも支えられているんだ。
ポイント
- 社会福祉協議会(社協)は、全国のすべての市区町村にある、地域の福祉を進める民間の団体
- 社協は、ボランティアセンター、集まりの場づくりの支援、相談、災害ボランティアセンターの運営などをしている
- 民生委員は、地域に住みながら無報酬で住民の相談に乗り、専門の窓口につなぐ役目
- 民生委員はなり手不足が深刻で、2025年には全国で約2万人分が欠員になった