目的と手段が入れ替わる問題
このページでわかること
- 目的は「何のためにやるのか」、手段は「そのために何をするのか」
- 活動を続けていると「続けること」「数を増やすこと」「お金をもらうこと」が目的にすり替わることがある
- 「誰のため?」「本当に喜んでいる?」「ミッションに合っている?」「ゼロから始めても同じやり方?」とふり返る
- 目的を守るために、手段は変えていい
このページでは「目的と手段が入れ替わる問題」について説明するよ。
目的と手段の違い
目的と手段って、どう違うの?
目的は「何のためにやるのか」、手段は「そのために何をするのか」だよ。
自習会でいうと、こうなるね。
- 目的:中高生が、放課後に安心して過ごせるようにする
- 手段:月1回、公民館で自習会を開く
それが入れ替わるって、どういうこと?
いつの間にか、手段のほうが目的みたいになってしまうことだよ。活動を続けていると、実はよく起きるんだ。
よくある「入れ替わり」
たとえば、こんなパターンがあるよ。
1. 続けることが目的になる
「毎年やってきたお祭りだから、今年もやらないと」
本当は、地域の人がつながるためのお祭りだったはずなのに、いつの間にか「続けること」そのものが目的になってしまう。準備する人は年々減って、へとへとになりながら、それでもやめられない……ということが起きるんだ。
2. 数を増やすことが目的になる
「先月は20人来たから、今月は30人をめざそう!」
参加者が増えるのはうれしいことだよね。でも、人数を増やすことが目的になると、本当に来てほしい人のことを忘れてしまうことがあるんだ。
どういうこと?
自習会でいうと、たくさん人を集めるために、にぎやかなイベントばかりやったとするね。人は増えるかもしれない。でも、静かな場所でほっとしたかった子や、人が多いところが苦手な子は、来にくくなってしまうかもしれないよね。
「安心して過ごせる場所」じゃなくなっちゃうんだ……。
3. お金をもらうことが目的になる
「この助成金をもらうために、こういう活動をしよう」
お金は活動のために必要なものだけど、お金をもらうために活動の中身を変えてしまうと、本来のミッションからずれてしまうことがあるんだ。お金の話は、このあとのページでも詳しく考えるね。
入れ替わりに気づくには
どうすれば気づけるの?
定期的に、みんなでふり返ることが大事だよ。そのとき、こんな質問をしてみるといいんだ。
- この活動は、誰のためにやっているんだっけ?
- その人たちは、本当に喜んでいるかな?
- 今やっていることは、ミッションに合っているかな?
- もし今日ゼロから始めるとしたら、同じやり方を選ぶかな?
特に4つ目の質問は効くよ。「昔からこうだから」で続けていることが、本当に今も一番いいやり方なのか、見直すきっかけになるんだ。
前のページのミッションが、ここで「ものさし」になるんだね。
その通り。ミッションがあるから、ずれていることに気づけるんだよ。
変えることを怖がらない
ふり返って「ずれてるかも」と気づいたら、やり方を変えていいんだ。
- 毎年のお祭りを、準備が楽な小さな形にする
- 人数よりも、来た人が「また来たい」と思えるかを大事にする
- ミッションに合わないお金は、もらわない選択をする
目的を守るために、手段を変える。これが、長く続く活動のコツなんだ。
ポイント
- 目的は「何のためにやるのか」、手段は「そのために何をするのか」
- 活動を続けていると「続けること」「数を増やすこと」「お金をもらうこと」が目的にすり替わることがある
- 「誰のため?」「本当に喜んでいる?」「ミッションに合っている?」「ゼロから始めても同じやり方?」とふり返る
- 目的を守るために、手段は変えていい