わかりやすいまちづくり入門

5章 活動はどうすれば続く?

活動のお金の種類

このページでわかること

  • ボランティアの活動でも、部屋代、お菓子代、文房具代、印刷代、保険代などのお金がかかる
  • お金の集め方には、会費、寄付、助成金、補助金、委託、事業収入、クラウドファンディングなどがある
  • それぞれに良いところと難しいところがある
  • お金を集めるだけでなく、物や場所や手間で応援してもらい、お金がかからない工夫をすることも大事
ひなた

このページから3本目の柱「お金」。活動のお金の種類について説明するよ。

活動にはお金がかかる

ひなた

ボランティアの活動でも、お金ってかかるの?

さとる

かかるんだ。自習会でも、たとえばこんなお金がかかるよね。

  • 公民館の部屋代
  • みんなで食べるお菓子代
  • 鉛筆やノートなどの文房具代
  • チラシを印刷する印刷代
  • 活動中のけがなどに備える保険代
ひなた

保険?

さとる

活動中に誰かがけがをしたときのための保険だよ。地域の社会福祉協議会で「ボランティア活動保険」に入れることが多くて、1人あたり年に数百円くらいなんだ。安心して活動するためにも、入っておくといいよ。

お金の集め方の種類

ひなた

そのお金は、どうやって集めるの?

さとる

いろんな方法があるよ。大きく分けると、こんな種類があるんだ。

種類どんなお金?自習会の例
会費メンバーや参加者が出し合うお金参加者が1回50円ずつ出す
寄付活動を応援したい人が、見返りなしで出してくれるお金近所の人が「がんばってね」と出してくれる
助成金財団や企業などが、活動を応援するために出すお金。申しこんで審査を受ける子どもの居場所づくりを応援する財団に申しこむ
補助金市役所などの行政が、活動を応援するために出すお金市の「地域活動補助金」に申しこむ
委託行政などから仕事を頼まれて、その代金をもらう市から「中高生の居場所づくり」の仕事を頼まれる
事業収入自分たちで商品やサービスを売ってかせぐお金手作りのお菓子をイベントで売る
クラウドファンディングインターネットで目標と金額を示して、たくさんの人から少しずつ集める「自習会の机を買いたい」と呼びかける
ひなた

こんなにあるんだ!

それぞれの良いところと難しいところ

さとる

どれにも良いところと難しいところがあるんだ。

種類良いところ難しいところ
会費自分たちで決められる。毎年入ってくる高くすると参加しにくくなる
寄付使い道が自由なことが多い。応援してくれる人が増えるいつもらえるかわからない
助成金まとまった金額がもらえる期間が決まっている。報告が必要
補助金まとまった金額がもらえる使い道のルールが細かい。期間が決まっていることが多い
委託仕事として安定してお金が入る頼んだ側の決めたやり方に合わせる必要がある
事業収入自分たちでかせげる売れるものをつくるのが大変
クラウドファンディング応援してくれる人とつながれる毎回はできない。準備が大変
ひなた

助成金と補助金って、どう違うの?

さとる

似ているけど、ここでは「民間の財団や企業から出るのが助成金」「行政から出るのが補助金」と覚えておけばいいよ。実際には、行政のお金でも「助成金」と呼ぶことがあって、言葉の使い方はけっこうまちまちなんだ。

お金がかからない工夫

さとる

もうひとつ大事なのは、お金を集めるだけじゃなく、お金がかからない工夫をすることだよ。

  • 部屋を無料で貸してくれる場所を探す(お寺、お店、集会所など)
  • お菓子はみんなで少しずつ持ち寄る
  • 使わなくなった文房具を寄付してもらう
  • チラシは手書きでコピーしたり、SNSで知らせたりする
さとる

こういう「物」や「場所」や「手間」での応援も、お金と同じくらい活動を支えてくれるんだ。

ひなた

さとるさん、お金の話ってむずかしそうだったけど、いろいろ工夫できるんだね。

さとる

そうだね。ただ、どのお金を使うかによって、活動の続きやすさが大きく変わるんだ。それが次のページのテーマだよ。

ポイント

  • ボランティアの活動でも、部屋代、お菓子代、文房具代、印刷代、保険代などのお金がかかる
  • お金の集め方には、会費、寄付、助成金、補助金、委託、事業収入、クラウドファンディングなどがある
  • それぞれに良いところと難しいところがある
  • お金を集めるだけでなく、物や場所や手間で応援してもらい、お金がかからない工夫をすることも大事